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オーストラリア旅行記

31 July, 2026 - Tags: trip

今年の GW は高校同期とオーストラリアに行きました。5 月を思い返してもこの旅行以外特に書くことが無い。

日程

日程内容
1 日目成田 ~ 乗り継ぎ
2 日目シドニー
3 日目シドニー
4 日目シドニー
5 日目キャンベラ
6 日目キャンベラ
7 日目移動
8 日目ケアンズ
9 日目ケアンズ
10 日目帰国

1 日目

元々は夕方に羽田を出発してハノイで2時間半乗り継ぎをしてシドニーに向かう快適な行程のはずが、航空会社都合で成田朝9時発とかいう出発が早朝のホーチミン行きへと振り替えられてしまった。しかも肝心のシドニー便は夜出発なのでホーチミンでは 7 時間も待つ羽目になってしまう。いきなり幸先が悪い。仕方がないのでホーチミンで入国してカフェにでも入るか... と思ったが気温37度の表記とあまりに長い入国の列を見て諦めて退散し、ラウンジへと避難した。6000円ぐらいするので入る前は正直躊躇っていたが、中で美味しいフォーを頂けた上に、シャワーまで借りることが出来たので大満足である。夜行便に乗る際は出来る限り出発前に家でシャワーを浴びてから出るようにしているが、それでも現地に着いた初日は要入浴の状態で歩き回る必要があったので、今後も乗り継ぎ空港でのシャワーの利用を積極的に検討したい。あと名前がわからないがココナッツの味がする緑色の甘いお餅がすごい好きだった。ベ〇ナム航空は許さない。

フォー
フォー

2 日目

シドニーの朝 8 時ぐらいに着いたと思う。入国審査でそれなりに待つだろうなぁと思ったが、同じ時間帯に到着便がそれほど無かったおかげか一瞬で通過。特に質問されることも無かった。日本国籍いつもありがとう。このペースなら直ぐに街中に繰り出せるなとるんるんで手荷物受取所に向かったがなかなか出て来ず、結局出てくるまで 1 時間ぐらいかかった。ロストバゲージしたのかと思って本当に焦った。日本国籍って意味無い。空港を出るとこの先 1 週間見続けることになるくちばしが長くて黒い鳥がいて早速海外に来た感じがした。ホテルを取った市内までは全車両 2 階建ての電車で向かう。ホテルの最寄り駅はかなり立派な造りになっており、駅舎も西洋風でおしゃれ。当たり前ではあるがオーストラリアはコモンウェルスを構成する各国の一つであり、建物の造りや街の雰囲気はものすごくヨーロッパの先進国のそれである。最後にヨーロッパに行ったのは卒業旅行ぶりなので感動すると同時に物凄くテンションがあがった。歴史的な経緯上ヨーロッパと違ってアジア人も多く、治安も比較的良い上にしかも日本から近くて時差も無いのでヨーロッパ的な国に行きたい時はオーストラリアはすごくおすすめの国である。しかも英語が公用語なので普通に言語が通じる。台湾に次いで住める国だなと思う。

同行者は 2, 3 時間遅れてやってくるみたいなので先に荷物を預けるかと思ったがケチって安宿を予約したのが災いしたのかなんと有料のロッカー制でしかも 1 時間で 600 円とかする。空港から 30 分ぐらいの特急でも何でもない電車が既に 2000 円ぐらいして思ったがこの国普通に物価が高い。円が安すぎるとも言う。かと言ってこの先 10 日間の荷物を失う訳にもいかないので諦めて支払って荷物をロッカーに入れる。荷物を頑張って減らしたおかげでスーツケース自体は機内持ち込み可能サイズにしたので大きいロッカーを使わずに済んだのは大きい。

なんか楽しめるところ無いかなーと思ってマップを見たところシドニー観光地の一つであるダーリングハーバーまで歩いて行けるらしい。ホテルを出るとすぐ近くに中華街があったのでどうせならと通り過ぎる。中華街って本当にどこの国に行ってもほぼ必ずあるのですごい。おかげで旅先で困ったら中華が食べられるので感謝しています。いつもありがとう。港の周りは高級ホテル街とオフィス街という感じになっていて独身異常男性には特に用が無いお洒落なカフェやレストランが軒を連ねていた。高校同期が行ったことがあるらしいと聞いていた駆逐艦もあったので写真を撮りながらはんなりしていた。

ダーリングハーバーの様子
ダーリングハーバー

一旦ホテルに戻って同行者と合流。なんかちょっと高めのピザを頼んだところ普通に値段相応のただデカいピザが出てきた。そういえば海外の飯って普通に日本より量が多いというのを忘れていた。その後は今度はシドニーのランドマークであるオペラハウスが見れる方の埠頭に向かい、写真を撮りまくる。近くにはロックスという少し古い見た目の建物が多くある場所もあり、本当に雰囲気が良い。ここ数年の海外旅行先は、ベトナム、韓国、トルコ、香港、エジプト、モンゴル、フィリピン、台湾、中国と発展途上国もしくはアジアの国しか行っていなかったので久しぶりの西洋にあてられて結構興奮していた。具体的にどこがと聞かれると説明に困るのだが、アジアの都市と西洋の都市は明確に雰囲気が違う。

近くから橋の上に登れそうだったのでハーバーブリッジの上に登り歩いて対岸に渡った。橋の上のオペラハウスもまた別の見え方がしていい。この建物は大型プロジェクトの御多分に洩れず度重なる延期と大幅な予算超過を経験したが、都市のランドマークとしてここまで残り続けるならまぁそれも悪くはないのかもしれない。渡る前から気づいていたが二人とも深夜の乗り継ぎ便で疲れていたので、まだ先は長いので焦る必要もないと、対岸に渡った後はそのまま電車に乗ってホテルに直行し、仮眠。晩御飯で食べたいものも無いので良さげな中華に入ったはいいが、海外の飯は基本的に量が多いという原則を忘れて頼み過ぎた。学ばない男達である。

橋から見たシドニーオペラハウス
オペラハウス

3 日目

自分は普段から朝ごはんを食べない側の人間ではあるが、せっかくなのでと評判がいいらしいベーカリーに向かいクロワッサンを食べた。普段パンを全然食べない側の人間ではあるがサクサクしてて美味しい。帰り道でランニングをしている集団と遭遇。なんかそういうのが流行っていたのかもしれないが、シドニーではとにかくランニングをしている人とスポーティーな恰好をしている人が多かった。

一旦ホテルに戻って荷物をまとめてチェックアウトをし、駅に向かって同じく高校同期の同行者 2 と合流。別のホテルへと向かう。とりあえずダーリングハーバーとオペラハウスを同時に眺められる名所に向かおうということになり、ついでに通り道になっている植物園にも入った。中の寸志で入れる企画展みたいなのに入ったが思ったより造花が多く、入る前に3人分で1000円ぐらい払えばと言った自分が払い過ぎだと叩かれる。1 マス休み。途中海沿いに歩いていて出てくる景色が、ガンダムのシドニーへのコロニー落としてで散々こすられる画角と一致しているらしい。いざ撮影スポットに到着したと思いきや、オペラハウスとは反対側にオーストラリアの要する強襲揚陸艦が 2 隻とも停泊しており、同行者たちは完全にそっちに夢中になっていて来てよかったと、はしゃいでいた。なんならそっち側を見ていた時間の方が多いと思う。

オペラハウスの日本語内部ツアーを予約していて時間になったので移動。これは結構見る価値があった。あの貝殻の内側がどうなっているとか、外から見ただけじゃなくて建物の内側も結構綺麗だとか、オーケストラ用のホールの中も見ることが出来て良い。ホールの手前のスペースが結構広く取られているのだが、そこの色合いが床の紫と少し黄味がかったガラスと中から見える青い海とが良いコントラストになっていて良かった。ツアーが終わった後はオペラハウスの前のスペースで軽く腹ごしらえしつつビールを飲んでいた。海外で昼から酒を飲んでいる時が一番生を実感する。たまたまその時に通りかかった店員さんが日本人で、軽く話したのだが、その人はシドニーに来てから半年ほど経つがまだシドニー以外に行ったことが無いらしい。あるあるかもしれないが観光客の方がそこで現地に住む人よりもよっぽど色々なところに行っているのかもしれない。

ホール前のスペース
ホール前のスペース

その後は 1 日前にも歩き回ったロックスのあたりにもう一回行ってみたり、なんかすごい豪華なショッピングモールに行ってみたりした。たまたま通りがかった建物に紀伊国屋書店が入っていたので入って漫画の品揃えを確認していたところ百合漫画が見つからない。どうせきららの近くに置いてあるだろうと思ったがきららの近くにもない。最終的には LGBTQ+ みたいなところに置いてあった。こんな百合と LGBTQ+ の区別も付かない国に戦争で負けていたとは何と嘆かわしい。

夜は同行者の意向でラグビーの試合を見に行ったがこれがかなり面白かった。日本ですらスポーツの試合を見に行くことはほとんどない、というか最後に行ったのは恐らく小学生、なのにルールもよくわかってないスポーツの試合なんか見て面白いのかと思ったが、そもそもスポーツの試合自体がきちんとエンタメ化されていて良かった。試合開始前には花火があがるし、ホーム側のチームが得点するたびにいちいちホームチームの応援歌みたいなのが流れてゴールパフォーマンスが行われる。じゃあアウェー側のチームが得点するとこちらも演出があるのかと思ったらそんなことも無く、なんかさらっとえ、得点したね、それが? みたいな感じで済まされる。ホームとアウェーでそんなに有利不利があるのかと以前は思っていたが確かにこれを見せられると全然違うな... と思った。あとなんかすっげーいかつい体付きのあんちゃん達が本場の swear words を飛ばしあっているのも迫力が合っていい。ネイティブの fuck, son of a bitch はすごい綺麗な発音だった。観客が男ばっかりかと思ったらそんなことも無く、家族連れだったりカップルだったりもそれなりの数いた。同行者は現地をホームとするチームのユニフォームTシャツを買いに行ったが、男性用のユニフォームで合うサイズのものは無く、なんとか見つけた適正サイズのユニフォームはショップの店員にそれは女性用だと言われて購入を止められてしまったそう。日本のひょろがりオタクくんはオーストラリアでは人権が無い。

ラグビーの試合
ラグビーの試合

4 日目

この日は確か元々は動物園にオーストラリアにしかいない動物を見に行こうという話をしていたが、オーストラリアでも逆張りマインドを発動したのか湾の外側の方の入り江にある灯台を見に行こうということになり、Circular Quay から Watsons Bay に向かう船に乗った。船からはシドニーのカラフルな高級住宅街とたくさんのヨットが見えた。そのうちの一つ、Double Bay はその名にちなんで生活費も Double Pay だと揶揄されているらしい。歩き回っていると高そうな住宅街の中からビーチが見えてきてチー牛とは無縁そうな人々が盛り上がっている。目的地はさらにその先にある Hornby 灯台で、高さはかなり低いが赤白に染められたカラフルな灯台だった。途中少し海側に突き出たところに入り江の説明みたいなのがあり、それによるとなんと戦時中日本軍がここまできて甲標的を使ってシドニー湾に奇襲攻撃を仕掛けたらしい。なぜはるばるオーストラリア、それもさらに南側のシドニーまで... 途中、ビーチの方で全裸で闊歩するおじさんが見えて流石に全裸なわけなくないかと思ったが Nudist Beach と書いてあったため全裸で確定。同じビーチで過ごそうと思っていたらしい家族、流石にこちらはちゃんと服か水着を着ていた、がちょっと気まずそうだった。

その後はバスで市内中心部まで帰還。午後は海軍博物館に行くことが決まっていたのでダーリングハーバーで高そうなステーキ店に入ることに。日本食ブームの煽りを受けたのかメニューの上の方には "Wagyu" の文字がずらりと。流石に和牛なんて帰国したらいくらでも、ではないがもっと安く食べられるのでそれを全てスキップして真ん中の辺りに載っていた Aussie Beef を注文。美味しい美味しいと頬張っていたが、普段牛肉ステーキなんてほとんど食べない上に、高額、しかも旅先だったのでそこら辺の諸々を考慮に入れた美味しさだったのかもしれない。ちなみに値段は一人 1 万円を超えていた。ここでディナーを食べたら幾らするのだろうか、あまり考えたくない。

お高いランチでダラダラしすぎたのか海軍博物館での時間はほとんど残っていなかった。博物館本体よりも駆逐艦と潜水艦の見学が先に終わってしまうのでそちらを急ぐ。さらに駆逐艦 Vampire の方に時間をかけすぎてしまったため、潜水艦の方は係員の人に追い出されるように早口で案内された。博物館本体も含めて結構見どころがあり、あと思ったよりオーストラリアがちゃんと戦争をしている、ということがわかって面白かったのでおすすめです。ちょっと高いけど。

夜は鉄道で首都のキャンベラに移動、と思いきやなんとこの日は鉄道が工事中らしく列車に乗ることが出来ず、代行のバスで移動...。海外の鉄道はそれなりに楽しみなコンテンツで悲しかったので手配したチケットはきちんと確認しておくのが大事。

赤と白のカラフルな灯台の写真
Hornby Lighthouse

5 日目

シドニーとは打って変わってキャンベラは土地が余っているため、ホテルの部屋がめちゃめちゃに広く、それでいて宿代はシドニーの半額ほどしかなく快適だったため、朝は昨夜 Uber で頼んだピザの残りを食べながらダラダラしていた。同行者がキャンベラでは運転するつもりでいたのでとりあえずレンタカーを借りに行く。予定をきちんと決めていたわけでは無いが、とりあえず面白そうな戦争博物館に行くか、と向かったのが運の尽きだった。この戦争博物館、入場料が無料のくせに膨大な量の展示があり、筋金入りのミリオタ同行者が展示をくまなく見ていたため、閉館 2時間前になってもまだ二次大戦が終わったか、ぐらいの展示しか見終わっていなかった。そのため博物館を出るころにはもう午後 4 時というか閉館時間になってしまっていた。個人的にはオーストラリアがイギリスとの結び付きを相対的に弱め、二次大戦後には米国に追従するように各地に派兵していたのが印象的だったのと、航空機系の展示が集まっていたエリアがあってそこが結構好みでした。

閉館時間後は特に行く場所も無いので同じ記念館で行われていた兵士の追悼セレモニーを眺めていた。一部の見学者に加えて、たしかベトナム軍だったかの偉い人と、たくさんの小学生っぽい団体も見学に来ており、一部はリースをイーゼルに立てかけていた。確かにキャンベラには裁判所とか国会とかが集まっているので、オーストラリアの小学生が社会科見学として訪れることはよくあるのかもしれない。

夜はコールズに行って結構デカめの肉の塊を買ってステーキにして食べた。正直言って肉の違いなんて牛と豚と鶏の違いぐらいしかわからなかったし、味もシドニーのランチと遜色なかったので、もうこれで良いんじゃないか、とは思いました。自分は料理してないけど。

戦争記念館の中庭に戦死者の絵が立てかけられたイーゼルの隣に小学生たちが並んでいる
戦争記念館のセレモニー

6 日目

結局初日にレンタカーを借りたのに全然運転できていないのが勿体ない!と同行者に叩き起こされて湖まで日の出を見に行くことに。めちゃめちゃ眠かったけど日の出は綺麗だったね。お次はキャンベラが一望出来る近くの山に登って都市を一望。記憶に残っていなくて申し訳無いが、国会議事堂を頂点にしてどこかとどこかを結ぶ三角形の辺に沿うように都市が作られているらしい。キャンベラの中にある湖は流石にもとからあるものだろうとてっきり思っていたがなんとこれも人工湖らしい。都市づくりにここまでかける情熱はいったいどこから来たんだ...。シドニーとメルボルンが喧嘩した結果中間の場所に首都を作ったという話は今聞いても頭が少しおかしいとしか思えない。そんなん投票か厳正なる抽選で決めればいいだろ。山を降りた後はキャンベラ奈良平和公園に向かった。なぜこんなところで奈良!?と思ったが、なんか奈良とキャンベラは姉妹都市らしい。何故日本の過去一度は都だった一地方都市とオーストラリアの首都が姉妹都市なのかは不明。更に理由は不明だが元総理大臣の安倍首相の慰霊碑も公園内に存在する。謎が謎を呼ぶ公園だが、ちょうど気持ちいい秋晴れをしていて、湖にはめずらしい鳥が沢山いる上に紅葉も綺麗だったのでキャンベラで暇を持て余した場合には行くと良い。首都の公園らしくきちんと整備されていて良かった。冷笑しに行くのはやめた方が良い。

お次は国会へ、国会から少し離れたところには何故か大きなオーストラリア国旗を掲げた人がキャンピングチェアに腰かけて座っており、さらに別の場所ではアボリジニとして抗議?をしているキャンプもありちょっとした右翼と左翼の対立を眺めることが出来る。ここでも社会科見学と思しき小学生軍団と遭遇。内部は普通の国会議事堂で上院と下院を見学出来る。定員が少ないのが理由だと思うが日本よりも部屋は小さめで、それぞれ壁の色が緑と赤で塗り分けられているのがおしゃれだと思った。また屋上に入ってここでもキャンベラ市内を一望することが出来た。

夜はオーストラリア国立大学、ANU に留学に行っていた大学の研究室同期の家におじゃましてご飯をごちそうしてもらった。ちゃっかりイラン人の彼女を作って同棲しており、その彼女さんが作ったイランの郷土料理をいただいた。鶏の中に香辛料で味付けをして炊いたご飯を詰めて焼いた料理であり、結構美味しかった。イラン料理を食べたのは初めてかもしれない。その後は普段過ごしている大学の中を見学。やはり人口と街灯が少ないためか、大学の中からでも星空がかなりはっきり見えた。オーストラリアは資源で稼いでいる国なので日本や他の国に比べると競争意識が薄く、教授ものんびりやっているので大学はある程度の自由がある一方で、高いレベルを求めて留学に来た人々からするとそれなりに不満が貯まるものらしい。

丘から眺めたキャンベラの様子
計画都市キャンベラ

7 日目

この日は単なる移動日で行きに乗れなかった列車でシドニーまで移動、自分は半分寝ていたので見ることが出来なかったが道中カンガルーもいたらしい。その後は駅の近くでお昼ご飯を食べて Uber で空港まで移動。ちなみに一人で乗っていたとしても Uber の方が空港からの列車より安かったので移動費をケチりたい人は空港からは Uber で市内まで移動するのが良いと思う。ちなみに途中合流した同行者はここで離脱、お世話になりました。

そこからケアンズまでは飛行機で移動。国内線かと思いきや片道なんと 3 時間もかかった。東京からであれば上海に着くような時間である。改めてオーストラリアの大きさを感じる。着いた時の空気は湿っぽい生暖かい空気で完全に夏だった。朝は少しひんやりした秋のキャンベラにいたのが、夜には完全に夏のケアンズにいて、オーストラリアの大きさを感じる。街の中にいる人々も色黒な人が多く、調べると先住民のアボリジニやメラネシア系の人々が多いらしく、雰囲気もまた違った。

列車が2つ並んで写っている
長距離列車

8 日目

この日は元々予約していたツアーでグレートバリアリーフへ。グレートバリアリーフ周りのツアーにはざっくり分けてしまうと 2 種類あり、グリーン島などの沿岸近くの島に向かうものと、アウターリーフと呼ばれる沖合のサンゴ礁に向かうものとがある。どちらにするかは直前まで迷ったのだが、ベストシーズンではないというのと沖に出る場合船酔いしてしまうリスクを考慮して、今回は人気のグリーン島のツアーにした。

アクティビティとしてはグラスボートとシュノーケリングの 2 つを予約していて、島に着いた直後にグラスボートに乗った。グラスボートという名前だが多分ガラスボートと言った方がわかりやすく、名前の通り底がガラスになっているので足元からサンゴ礁であったり、その周りを泳ぐ魚であったりを楽しむことが出来る。おそらく船員が餌を撒いているのだと思うが、結構な量の魚がいてさらにそれを狙ったカモメも来ていて見ごたえがあった。自力で泳ぎたくない人にはこういうのは結構良いかもしれない。

お次はシュノーケリングへ。元々昨年行った沖縄でシュノーケリングをするつもりだったが、体調不良 (飲みすぎ) のため断念したということもあり今回が初のシュノーケリング。別の参加者たちは基本的にカップルまたは夫婦であろう男女のペアで来ており、しかも全員シュノーケリングの経験があるらしい。一方でこちら男二人で、しかも二人とも経験はなく、そのうえクラゲを心配してスティンガースーツを着ていたのでなんだか浮いていた気がする。が実際にシュノーケリングが始まってみると実際にそんなことを気にする余裕はない。顔面にシュノーケルをつけているために鼻に圧迫感があって呼吸がしづらく、しかも久々に海水を飲んでしまい、思っていたよりも相当にしょっぱくて口を洗い流したくなる。海面も常に波が立っているので浮いている状態で安定しづらい上に、足に大きなフィンをつけているのでそれが大きな抵抗になって普段プールでやっているような急な方向転換や体勢を変えることは出来ないが、 10 分も経つと慣れて落ちついて浮かんでいられるようになった。シュノーケリングのイメージとしてある程度中まで潜っていけるものだと思っていたが救命胴衣を着ながらだったので出来ることはと言えば海に対してうつ伏せになって水中を覗くだけである。同僚にスキューバダイビングが趣味の人がいて全く違うと言っていたが確かにその通りだな、と思った。若干の物足りなさはあったが、初のシュノーケリングはかなり満足だった。海面からでも色とりどりな魚、ウミガメを見ることが出来たし、サンゴ礁、イソギンチャクやクマノミを見ることは出来た。また沖縄とかで出来る機会があればもう一回やってみたいとは思う。

ガイド付きのシュノーケリング終了後は昼飯を食べた後今度は個人で自由に泳げる場所へ。藻が生えているおかげでウミガメをよく見かけることが出来るらしい。ここがグリーン島最大の盛り上がりで、実際に数匹のウミガメを手が届くレベルの距離で眺めることが出来た。この旅行唯一の後悔があるとすれば水中でも使えるスマホを入れるケースを持って来なかったことだろう。本当に近かったので直前のシュノーケリングよりもむしろこっちの方が印象に残るレベルである。ケアンズで海に入る人は、悪いことは言わないから耐水カメラか、海用のスマホケース or バッグを持ってきた方が良い。ここで写真を撮れなかったことは割と後悔している。

グリーン島内には海以外にも見どころがあったみたいだが一日中海で遊んでいたので島を歩き回ることは無かった。もう一回船に乗って陸に戻ってからは港の周りを軽く散歩したあと晩飯を食ってすぐに寝た。

グリーン島周りの海と山
グリーン島

9 日目

ケアンズの見どころはざっくり分けると海と山とで 2 カ所あり、海の見どころをグレートバリアリーフとすると山の方はキュランダと呼ばれる地域である。街中のケアンズ駅から山に向かって観光列車が朝に 2 便出ており、2 時間半ほど使って山の方へとゆっくり登っていく。いわゆる観光列車というのは日本にもあるが日本で乗ったことは無いのでこれが初めてかもしれない。客車は昔風のデザインを意識しており、途中何カ所か滝が綺麗に見える箇所があって全員そこで降りて写真を撮ったりしていた。

キュランダ駅の周辺はお土産屋さんが軒を連ねている。そこを抜けて目的地へのバス乗り場へ。Rainforestation 自然公園という名前のパークがあり、小さな動物園があったり、アーミーダックという水陸両用のトラックに乗って熱帯雨林を楽しんだりすることが出来る。ケアンズは相当北側にあるので気候区分としては熱帯にあたるらしい、言われるまで気付かなかったけど。ストライキ(?) の一環で列車の出発が 30 分遅れたため急いで先に動物園内を見て回った。元々シドニーで動物園に行くはずだった予定をスキップしているため、カンガルーやコアラなどのオーストラリア特有の動物を初めてここで見ることが出来た。カンガルーはなんかふてぶてしい態度で寝転がっていたのでそこまで感動は無かったが、コアラは子供が親の体にしがみついていてかなり可愛かった。時間も無いので直ぐにアーミーダックのトラックに乗車。熱帯雨林というコンテンツがあまり刺さらなかったのか、こちらは正直微妙、という感想になってしまった。熱帯雨林の中の植物を見せられても感動が薄い。その後予約していたオーストラリア BBQ のランチがあまりおいしく無かったのでこの旅行中唯一外したな、と思ったポイントになった。コアラとカンガルーはなんかもっと大きな動物園とかで見ておくと良いと思います。すっごい高かったのでコアラの抱っこはしませんでした。

帰りは行きと違ってロープウェイで戻る。Sky rail という名前の (かなり割高な) ロープウェイが麓の駅とキュランダを結んでおり、途中で何回か乗り継ぎながらキュランダから麓へと戻った。途中駅では周りに遊歩道が整備されていて、滝を眺めたり途中の森林をちょっと散策することが出来た。列に並んでいると近くに一人で来たと思われるアジア系の男性がいて、顔が似ているのか何度も同じグループと間違われたり、ついでだからと一緒にロープウェイに乗ることになったりして車内? で若干気まずい思いをした。これって差別ですか?

ロープウェイから降りたらこれで最後では無く、なんと南半球で最大の戦車博物館があり、正直言ってキュランダでは無くここがケアンズ第二の見どころでも問題無いレベルの博物館である。なんでこんなものがケアンズに、しかもどうやって集めたのかという疑問符は残るが第二次世界大戦前後の戦車が所狭しと並べられていて壮観である。アメリカのパットン戦車や M3 中戦車はもちろん、ロシアの T-34, ドイツのⅣ号戦車、ヤクトパンター、そして超有名戦車ティーガーなど自分が知っている戦車は全ていたと思う。日本の戦車も置かれていたが他の戦車と比べてあまりに小さく弱そうで笑ってしまった。何がすごいってただ収集しているだけでなく、動態保存にも力を入れているのでティーガーなんかはちゃんと動くらしい。実際に戦車の並べ替え、整備方法なども普通に戦車を運転して動かします、などと書いてある。ケアンズに行ったら必ず一度は行くべき施設だと思う。

ユーカリを食べると親コアラとそれにしがみつく子コアラ
コアラ

10 日目

この日はただ帰るだけ。はちみつが液体物扱いされるのを忘れて機内持ち込みの方に入れて没収されてしまい、反省。 Jet Star で成田まで 8 時間ほどのフライトだったが、ケチってご飯を注文しなかったので途中で頭が痛くなってきてしまい、ちょっと体調が悪かった。成田でうどん食べたら嘘みたいに回復したのできちんとご飯を食べるって大事なんだなと思いました。この反省今までに何度もやった気がする。

まとめ

オーストラリア出身のアーティストらしい。