このブログを読むと私の 4 月が実質 3 日程度であったことが (ry と書こうとしたが、 (ry とかいう表記もう全く見なくなったね。
生きびな祭り
バイトの初給料を円盤に費やしたぐらいには氷菓が大好きなのにも関わらず、そういえばついぞ高山の生きびな祭りに行ったことは無かったな、と思ってカレンダーを確認したところ、4/3 が金曜日であることがわかったので急遽月曜日にホテルと特急の予約を済ませ、有給申請をした。
生きびな祭りは高山市の飛驒一宮水無神社で毎年4月3日に行われているお祭りで、雛人形たちの衣装に身を包んだ人々が神社周辺の街中を練り歩く、というお祭りである。名前を聞いた友人はなんかグロテスクな名前だな、と思ったらしいがそんなことは全く無い。行列には大人から子供まで老若男女問わず参加していたが、主要なキャラクターのお内裏様やお雛様、官女などは全て女性が務めていた。
原作では、神社から出発して川沿いに歩き途中の橋を渡ってまた戻ってくるというルートで途中に桜の樹が生えており、その桜が話のキーポイントになる、という展開だったが、実際のルートは神社を出発して宮川を渡り、飛騨一ノ宮駅まで行きまた神社まで戻ってくる、というルートになっている。物語の桜の元となった臥龍桜は確かに存在するが、それは駅の反対側にあるのでこの下を行列が通るということはまずなく、また生きびな祭り当日の 4月3日に桜が咲く、というのは飛騨高山の気候を鑑みると、地球温暖化が破壊的に進みでもしない限りまあまずあり得ないと思っていい。
東京から飛騨は相当に遠く、前日に名古屋泊でもするかと思ったが、幸い行列が開始するのがお昼過ぎの13時ぐらいということで朝6時ぐらいの新幹線に乗って行った。後述するがとある理由によりこれは判断ミスである。新幹線の中では眠って過ごし、特急の中では生きびな祭りが出てくる22話を復習していた。何だかんだ朝10時半ぐらいには高山駅に着き、特に荷物も無いのでそのまま水無神社行きのバスに飛び乗る。生きびな祭りに行く人が多いのか車内は割と混雑しており、中には制服のコスプレをした氷菓の中国語版を持っているカップルもいて日本のオタク文化の海外への浸透を感じる。行列の開始までは時間があったので、境内の中の屋台をしばらく見て回ったあと、近所のお食事処でラーメン定食を頂いた。
13 時前に行くと既に行列の先頭は境内の中で準備しており、先が割れた竹を手にした赤鬼と緑鬼が先頭にいる。その後は時代劇に出てきそうな羽織、裃(かみしも)と呼ぶらしい、を着た男性に、おめかしした幼い子供たち、官女、お内裏様、傘持ち、お雛様と続く。氷菓の中では確かお内裏様とお雛様の両方に傘持ちがついていたと思うのだが、実際には傘持ちがつくのはお内裏様だけでお雛様が少し暑そうにしていたのが印象的だった。
行列の先頭
行列は神社を出た後、歩道橋の下をくぐって川の橋の方へと向かっていく。アニメで見た光景が目の前で実際に展開されていて、この時点で来て良かったな、とかなり思った。雨天の時は神社の境内の中を歩いて終わってしまうらしいので当日は綺麗に晴れたのも運が良い。その後は橋を渡って一度飛騨一ノ宮駅の前で整列して記念撮影し、また神社の方に戻っていった。
生きびな祭りの行列
生きびな祭りの行列の皆さん
行列が終わってしばらくすると名物の餅まきが始まった。行列に参加した官女、随身、お内裏様、お雛様がその装束のまま壇上に上がってきて餅を観衆に撒く、もとい投げつけ始めるのだ。観衆の中には大きなビニール袋を手にした方々もいてやる気満々である。なんと餅の中には当たり付きのものもあり、当たると飛騨牛が貰えるらしい。もともと写真撮影に集中するつもりで、餅は 1 個ぐらい拾えたらいいかなぐらいに思っていたが、思っていたよりも餅まきは続いていたために最終的に 3 つぐらい拾うことが出来た。後日台所から発掘した餅を見たところ無事カビが生えていたため、泣く泣く捨てた。もっと早くに調理すればよかったね...。
餅まき
バスに乗って市内に戻った後は暫く市内を歩き回って氷菓の中に出てくるスポットを回収していた。街中を歩き回ってると結構な数の外国人観光客とすれ違うので、随分と外国人観光客が多いんだなぁと思うとともによくこんな遠い都市まで来るなぁと感心もした。飛騨高山は普通に名古屋からも遠いし、東京とか京都みたいな主要な都市のついでとして行くにはあまりにかけ離れすぎている。ひとまず初日に行ける範囲で作中に出てくる場所を回収し終えた後、生きびな祭り良かったな~~とX(旧Twitter)を見ながらホテルでゴロゴロしていたところ、なんと作中に出てくる「喫茶去かつて」が、生きびな祭り当日に限っては作中に出てくるお店の名前「喫茶一二三」の看板を掲げているというのだ。急いでホテルを飛び出したのは良いがとうに閉店時間になっており、看板は普段の物に戻ってしまっていた。生きびな祭りが終わった直後に直行しても閉店までは微妙な時間だったので、今思うと、高山駅に着いた時点で行列までは暫く時間があったので、その時に行くかそもそも前日入りして祭りの前に店を訪れるべきだったのだ。もう一度生きびな祭りを見に高山に行くことがあれば再チャレンジしたい。残念。
飛び出しお雛様える
翌日は早起きして平湯温泉へ。実は氷菓の聖地巡礼自体は過去に2回ほど訪れたことがあったがそこから更にバスで 1 時間ほどかかる平湯温泉には行ったことが無かった。作中では古典部の合宿として出てくる回であり、その中で主人公たちが入る温泉も付近にある。平湯温泉のバス停には一応氷菓のポスターも一枚だけ飾られてはいたが、温泉むすめのグッズが大部分を占めており時の流れを感じた。
平湯バスターミナル
作中に出てくる温泉はバス停から歩いて10分ほどのところにあってかなり近い。先に元になった旅館の方に向かった。一応旅館がミステリの舞台になっている都合上、作中と実際とで見た目はかなり違っていたがこれは仕方ない。その後は温泉の方へ。男湯の脱衣所はアニメの描写とそっくりで、再現度の高さに驚いた。曇天だったのとまだ雪も残る 4 月頭ということでクッソ寒かったが、結構熱めの温泉で芯から温まることが出来た。土曜日の朝早くということでお風呂には誰もいなかったので一枚写真を撮らせてもらった。小さめの公衆浴場でシャワーの無いシンプルな造りになっており、温泉自体はかなり鉄分の匂いがするので気になる場合は温泉を洗い流すための水道水をペットボトルなどに入れて持参すると良いかもしれない。
平湯の湯(男湯)
その後は来たバスで市内に戻り、作中に出てくる二大喫茶店である「喫茶去かつて」と「バグパイプ」にお邪魔した。両方とも氷菓ファンのための本が残されておりとても良かった。作品を抜きにしても美味しいコーヒーやケーキが味わえる、雰囲気の良い喫茶店なのでおすすめです。
氷菓がテレビアニメとして放送されたのは2012年なのでそれからなんと14年も経つらしい。流石に過去に囚われすぎているのかもしれない、と思って帰りの特急の中では小市民シリーズを一気見した。大変面白かったです。小市民シリーズは最近のアニメなのでセーフ。
曲
惰性の日々理想は引力 僕が見たいのは自分の中身だけ
火星へランデヴー
惰性の日々理性の毎日 君に足りないのは時間と余裕だけ